絵本の一ページを、指先に。
マカオの高士德(オルタ・エ・コスタ)で育った彼女は、幼い頃から絵を描くのが大好きでした。
窓辺の鉢植え、斜めに差し込む午後の光、街角の小さなお店から漂う香り——そんなありふれたひとときを、そっとスケッチブックに閉じ込めて、一ページずつ、小さな物語に描いてきました。
やがて彼女はイラストレーターになりました。紙はどんどん大きくなり、物語もどんどん増えていく。けれど、ふと思ったのです。この絵たちを、もっと暮らしに近い場所へ連れていけないだろうか、と。
その答えは、指先にありました。
十枚の小さな爪は、まるで十個のミニチュアの額縁。イラストの中の花束、リボン、星のきらめきを、爪の上の一筆一筆に縮めたとき、彼女は初めて気づきました——物語は、身にまとうこともできるのだと。
こうして、Nabi 奈白が生まれました。
すべてを手描きにこだわる理由
印刷は速く、そして整っています。けれど、筆のぬくもりまでは印刷できません。
Nabi のネイルチップは、一枚一枚、細い筆を手に取り、一筆ずつ描いています。まず下地の色をのせ、花びらの縁をなぞり、最後に小さな星をひとつ灯す。爪の上でほんのり盛り上がる絵の具の筆跡、花びらの濃淡のにじみ——それは手描きにしか残せない跡です。
手描きだからこそ、同じデザインでもセットごとにほんの少しずつ表情が違います。同じ歌でも、歌うたびに息づかいが違うように。そのわずかな不完全さこそが、いちばん愛おしいところです。
十枚一セット、制作には約7〜10営業日。ゆっくりでかまわない。あなたの手に届けたいのは、小さなひとつの作品だから。
季節ごとに、まず一枚の絵本の場面を描き、その中から十の片隅を選んで、手描きのネイルチップ一セットに仕立てています。
それは、ただの模様ではなく、物語の一ページ。
身につけたあなたが、物語の主人公です。
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ふと指先に目を落とすたび、
やさしい光が見えますように。